本文へスキップ
⛰ 雪風 SnowWind

旭岳 · ルート

↘ 旭岳 — 中岳温泉周回

標高差1190 m 距離15.0 km 最大斜度46° 斜面方位W · NW · SW 地形分類(自動・公式ATESではない)コンプレックス

⚠️ 羊蹄山のルートはすべて上級者向けの複雑な雪崩地形です(最大斜度およそ37〜47°)。初めてのツアーや無ガイドのAST-1パーティ向きではありません。

斜度 · profile

2292 m 1697 m 1102 m

← 距離 14.6 km →

⛰ 地形の斜度 DEMによる推定(公式ATESではありません)。各区間の斜度帯。
< 30° 30–35° 35–45° 危険帯 > 45°
区間ごとの地形(データ表)
%m斜度斜面方位
0% 1600 22° NE
3% 1628 29° S
6% 1736 39° SW
10% 1883 39° NW
13% 2048 38° W
16% 2211 47° S
19% 2274 27° E
23% 2147 25° E
26% 2077 28° S
29% 2101 37° S
32% 2146 33° SE
35% 2183 36° NE
39% 2091 32° NE
42% 2006 47° W
45% 1887 62° NW
48% 1826 36° W
52% 1794 32° N
55% 1774 32° NW
58% 1756 35° NE
61% 1760 38° NW
65% 1763 30° NW
68% 1742 31° SW
71% 1685 25° S
74% 1637 24° W
77% 1603 28° W
81% 1488 34° SW
84% 1411 26° SW
87% 1370 37° SW
90% 1297 18° S
94% 1253 26° W
97% 1202 31° W
100% 1153 30° NW

📖 ルート解説

旭岳・中岳温泉周回は、北海道最高峰の旭岳(2291m)を越え、お鉢平の外輪を中岳分岐方面へ横断して中岳温泉へ抜ける、標高差約1190m・行程約15kmの大型周回ツアーです。アスペクトは混在し(山頂コーンは南〜西、その先の台地は東を中心に多方向)、ATES評価は『複雑(Complex/レベル3)』に分類される明確な雪崩地形です。これは推奨ルートではなく、地形と状況の説明として読んでください。出発点は『Asahidake Ropeway Ski Area(旭岳ロープウェイ・スキー場)』。

出だしはロープウェイ上部の樹氷帯(姿見付近)から旭岳の山頂コーンへ向かいます。下部は風と硫黄ガスの匂う火口(地獄谷)地形を脇に見ながら、ゆるい雪原から徐々に斜度を上げていきます。樹林の保護はほとんどなく、早い段階から完全な高山帯(アルパイン)です。

山頂コーンに取り付くと斜度が立ち、雪面は風で叩かれてクラスト・アイスバーン・シュカブラが常態化します。最大斜度の51°という数値は、コーン上部の短い急斜面や火口側の急な壁を反映したもので、登りのスキンライン全体の斜度ではない点に注意してください。シールが効かなくなる帯ではスキークランポンやアイゼンが必要になり得ます。詰め上げると『Asahi-dake Summit(旭岳山頂、2291m)』に出ます。

本ルートの核心はここから先です。山頂からお鉢平(広大で平坦、特徴に乏しい高山台地/火口外輪)を間宮岳・中岳分岐方面へ長く横断します。目印となる地形がほとんどなく、視界が落ちると方向感覚を完全に失う、本ツアー最大のナビゲーション・ハザードです。GPSは必携で、コンパスと併用して進路を一区切りごとに確認してください。お鉢内側の噴気孔付近では火山ガスにも注意。極端な強風、持続的弱層、厳しい寒さが常につきまといます。

中岳分岐から斜面を落として『Nakadake Onsen Hotspring(中岳温泉)』へ降ります。ここは管理された施設ではなく、沢沿いに湧く野湯(天然の温泉)で、周囲は雪に埋もれた火山地形です。ここを過ぎてからも、ロープウェイ/スキー場側へ戻る復路があり、これは単純な往復よりも撤退が格段に難しい、一日がかりのコミッティングなツアーであることを忘れないでください。一度お鉢を渡り始めると、引き返すにも長い距離と登り返しが伴います。

滑走・横断時の最重要注意はアスペクトの取り違えです。旭岳はじめお鉢平の各コーンは独立した火山地形で、上部はどの方向にも似た無特徴の斜面が広がります。フラットライト(曇天・ガスで陰影が消える状態)では、計画した面ではなく別のアスペクトへ容易に滑り込み、別の沢系へ引き込まれます。これらの独立峰では毎シーズン繰り返される典型的な失敗です。標高と方位を常にGPS/コンパスで確認しながら、計画したアスペクトを下ってください。雪崩地形であり、安定性評価と進退の判断はすべて各自の責任です。最新情報はJAN(日本雪崩ネットワーク)中央北海道/大雪山の情報を確認してください。

難易度(4軸 / 5段階)
体力 · 5/5
技術 · 3/5
雪崩リスク · 4/5
ナビ · 5/5

🚗 アクセス・後勤

【登山口・駐車】旭岳ロープウェイ・スキー場が起点。山麓駅周辺に駐車場があり、ロープウェイで姿見駅(上部)へ上がってツアーを開始するのが一般的です。営業時間・運行状況・最終便の時刻は季節と天候で変わるため、当日の運行情報を必ず確認してください。

【アクセス】旭川方面から旭岳温泉へ車でアプローチするのが一般的。冬季は路面凍結・積雪が前提で、スタッドレスタイヤ(必要に応じて四輪駆動)が適切です。公共交通(バス)は便数が限られるため、事前に時刻を確認してください。

【滑走・横断の起点】姿見からの登りで旭岳山頂(2291m)を越えたのち、お鉢平の外輪を中岳分岐方面へ長く横断します。本ツアーは単純な往復ではなく、お鉢を渡り始めると撤退が難しいコミッティングな一日行程です。中岳分岐から滑り込んで中岳温泉(野湯)へ。視界不良に備えGPS/コンパスは必携。

【下山後】旭岳温泉エリアに日帰り入浴可能な宿・温泉が点在します。なお中岳温泉は管理施設のない天然の野湯で、設備はありません。営業時間・冬季営業は各施設で変動するため、現地で確認してください。

📍 羊蹄山の現地メモ

📋 トリッププラン

🏔 地形(自動)

地形分類(自動・公式ATESではない)コンプレックス
斜面方位W · 275°高山帯11022292 m最大斜度46°斜度 (med)21°

斜度からの推定値です。正式な ATES 評価ではありません。

🌡 今日のコンディション

すべて推定値です。公式の雪崩情報・気象情報を優先してください。

⚠️ 雪崩情報(必読)

当日の危険度と雪崩バラ(方位/標高)は公式情報で確認してください。

📝 出発前チェックリスト

🗺 Hokkaido Wilds · Rob Thomson — HokkaidoWilds.org · CC BY-SA 4.0

🎥 山のまこちゃん · 動画レポート

山のまこちゃんが羊蹄山の各ルートを動画で解説しています(埋め込みは許諾申請中)。

ルートデータ出典: Rob Thomson — HokkaidoWilds.org · CC BY-SA 4.0