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⛰ 雪風 SnowWind

旭岳 · ルート

↘ 旭岳 — 姿見〜山頂

標高差692 m 距離6.0 km 最大斜度50° 斜面方位W · NW · SW 地形分類(自動・公式ATESではない)コンプレックス

⚠️ 羊蹄山のルートはすべて上級者向けの複雑な雪崩地形です(最大斜度およそ37〜47°)。初めてのツアーや無ガイドのAST-1パーティ向きではありません。

斜度 · profile

2292 m 1946 m 1600 m

← 距離 5.7 km →

⛰ 地形の斜度 DEMによる推定(公式ATESではありません)。各区間の斜度帯。
< 30° 30–35° 35–45° 危険帯 > 45°
区間ごとの地形(データ表)
%m斜度斜面方位
0% 1601 22° W
3% 1610 12° SE
6% 1619 13° W
9% 1630 25° SW
13% 1672 29° W
16% 1697 25° W
19% 1740 30° W
22% 1782 32° W
25% 1838 39° W
28% 1895 38° NW
31% 1951 35° W
34% 2016 39° W
38% 2066 38° SW
41% 2114 36° NW
44% 2181 36° SW
47% 2224 47° S
50% 2270 35° S
53% 2286 47° SW
56% 2242 36° S
59% 2202 36° S
63% 2136 35° W
66% 2084 39° SW
69% 2034 39° SW
72% 1972 35° W
75% 1923 38° W
78% 1863 39° W
81% 1799 32° NW
84% 1757 25° SW
88% 1707 29° W
91% 1671 25° NW
94% 1635 16° W
97% 1622 12° SW
100% 1611 22° SW

📖 ルート解説

旭岳(2291m)は大雪山系の最高峰であり、この『姿見〜山頂』ルートはロープウェイ上部の姿見駅(標高約1600m)を起点に、地獄谷上部の南尾根をたどって山頂(2291m)まで標高差約692m、片道約6.0kmを詰め上げる、全行程アルパインのツアーです。アスペクトは西〜南西(平均約259°、滑走帯はW/NW/SWに広がる)。HWはこのアプローチを『チャレンジング(Challenging)』と評価していますが、地形そのものはATES『コンプレックス(複雑地形・レベル3)』に分類される明確な雪崩地形であり、本稿は推奨ではなく地形と危険の説明です。

【姿見駅・姿見の池 約1600m】 出発は姿見の池ビューポイント(Sugatami-no-Ike Viewpoint)付近。すぐ脇に公衆トイレ(Public Toilets、約1596m)があり、ここがロープウェイ最終便までの実質的な行動拠点です。出だしから森林限界の上で、樹林による風よけはありません。地形の概形は穏やかに見えますが、平均斜度は約31°あり、最初の一歩からアルパインのツアーが始まります。

【地獄谷の上を横切る帯 約1600〜1900m】 ルートは地獄谷(じごくだに)の活発な噴気帯の『上』を巻いて高度を上げます。ここが本ルート最大の固有リスクです。噴気孔からは火山ガス(硫化水素H2S・二酸化硫黄SO2)が出ており、暖かい地面の上には薄い雪のブリッジが形成され、踏み抜いて噴気孔に落ちる危険があります。必ず風上側を保ち、湯気の立つ噴気孔には決して近づかないこと。途中、標高約1667mに旭岳石室(Asahidake Stone Hut/緊急時のみ)があり、これは宿泊小屋ではなく非常用の退避場所です。

【上部コーン・偽ピーク 約1900〜2200m】 噴気帯を抜けると、西〜南西に開けた吹きさらしのコーンに入ります。露出した稜面では風が極めて強く、東〜北東(風下)側にはウインドスラブが付きやすい。大雪山特有の寒冷大陸性スノーパックには持続型弱層(しもざらめ・こしもざらめ)が居座りやすく、表面のクラストの下に弱い面が隠れています。山頂手前には偽ピーク(フォールスサミット)があり、視界不良時に『着いた』と錯覚させます。最高点の旭岳山頂は2291mです。

【最大斜度79°の読み方】 このルートの最大斜度79°という数字は、スキンライン(登行線)そのものではなく、火口・噴気壁の短い急峻部を含んだ値である可能性が高い点に注意してください。実際、データ上で45°を超える点は全632点中わずか14点で、中央値は約31°です。滑走帯の体感斜度はこの最大値より大幅に緩やかですが、上部の風衝面では硬いクラストとシュカブラの上での滑落そのものが重大なリスクになります。

【滑走時の最重要注意・アスペクトとホワイトアウト】 旭岳の上部は独立した火山コーンで、どの方向にもよく似た無特徴な斜面が落ちています。フラットライト(曇天・ガス・地吹雪で陰影が消える状態)では、登ってきた西〜南西面と隣のアスペクトを取り違え、別の谷へ滑り込みやすい——これは孤立した火山に共通する典型的なミスです。風冷を含めると気温は−20℃を下回り、急速なホワイトアウトが頻発します。GPS・コンパスで降下方位を確実に確認し、地獄谷側へ吸い込まれないよう一段ずつ高度を落とすこと。雪崩予報は日本雪崩ネットワーク(JAN)中央北海道/大雪山の情報を確認し、安定性評価と各自の判断を行ってください。

難易度(4軸 / 5段階)
体力 · 3/5
技術 · 3/5
雪崩リスク · 5/5
ナビ · 5/5

🚗 アクセス・後勤

【登山口・駐車】 起点は旭岳ロープウェイ上部の姿見駅(標高約1600m)。山麓のロープウェイ山麓駅に駐車場があり、徒歩でのアプローチではなくロープウェイで姿見まで上がるのが一般的です。冬季の駐車可否・台数・運行は天候と除雪状況に左右されるため、最新情報を必ず確認してください。

【アクセス】 旭川・東川町方面から旭岳温泉へ車でアプローチし、ロープウェイを利用するのが標準です。冬季は路面凍結・積雪が前提で、スタッドレスタイヤや四輪駆動など相応の装備が必要。強風時はロープウェイが運休することもあるため、運行状況を事前確認のこと。

【滑走の起点】 多くの行動者は山頂まで詰めず、上部コーンのコンディション(硬いクラスト・強風・視界)を見て、無理のない高度から滑走に転じます。地獄谷の噴気帯を巻く区間と偽ピーク手前が判断点になりやすい。

【下山後】 旭岳温泉には日帰り入浴のできる温泉宿が点在し、東川町方面にも飲食店があります。営業時間・冬季休業・ロープウェイ最終便の時刻は季節で変わるため、各自で確認してください。

📍 羊蹄山の現地メモ

📋 トリッププラン

🏔 地形(自動)

地形分類(自動・公式ATESではない)コンプレックス
斜面方位W · 259°高山帯16002292 m最大斜度50°斜度 (med)31°

斜度からの推定値です。正式な ATES 評価ではありません。

🌡 今日のコンディション

すべて推定値です。公式の雪崩情報・気象情報を優先してください。

⚠️ 雪崩情報(必読)

当日の危険度と雪崩バラ(方位/標高)は公式情報で確認してください。

📝 出発前チェックリスト

🗺 Hokkaido Wilds · Rob Thomson — HokkaidoWilds.org · CC BY-SA 4.0

🎥 山のまこちゃん · 動画レポート

山のまこちゃんが羊蹄山の各ルートを動画で解説しています(埋め込みは許諾申請中)。

ルートデータ出典: Rob Thomson — HokkaidoWilds.org · CC BY-SA 4.0