羊蹄山 Mt Yotei · ルート
↘ 比羅夫コース
⚠️ 羊蹄山のルートはすべて上級者向けの複雑な雪崩地形です(最大斜度およそ37〜47°)。初めてのツアーや無ガイドのAST-1パーティ向きではありません。
斜度 · profile
← 距離 11.7 km →
区間ごとの地形(データ表)
| % | m | 斜度 | 斜面方位 |
|---|---|---|---|
| 0% | 294 | 19° | W |
| 3% | 302 | 19° | NW |
| 6% | 354 | 25° | W |
| 10% | 379 | 18° | W |
| 13% | 407 | 10° | W |
| 16% | 445 | 16° | W |
| 19% | 499 | 20° | W |
| 23% | 577 | 30° | NW |
| 26% | 710 | 35° | W |
| 29% | 844 | 34° | W |
| 32% | 1039 | 37° | NW |
| 35% | 1278 | 40° | NW |
| 39% | 1456 | 40° | NW |
| 42% | 1623 | 40° | NW |
| 45% | 1676 | 34° | S |
| 48% | 1778 | 37° | SW |
| 52% | 1712 | 39° | SE |
| 55% | 1816 | 43° | E |
| 58% | 1688 | 25° | SW |
| 61% | 1658 | 40° | SW |
| 65% | 1514 | 40° | NW |
| 68% | 1335 | 41° | NW |
| 71% | 1086 | 34° | NW |
| 74% | 873 | 38° | W |
| 77% | 729 | 31° | W |
| 81% | 587 | 20° | NW |
| 84% | 505 | 16° | NW |
| 87% | 450 | 11° | W |
| 90% | 408 | 16° | NW |
| 94% | 378 | 19° | W |
| 97% | 355 | 19° | W |
| 100% | 301 | 19° | W |
📖 ルート解説
羊蹄山・比羅夫(ヒラフ)ルートは、山の西〜北西面(平均アスペクト約280°)を約1,550mの標高差、片道約12kmで登る本格的なバックカントリーツアーです。出発は西側の比羅夫登山口駐車場(約290m)。樹林帯の林道をたどり、約560mで林道の終点、約590mの南コブ分岐、標高649mの南コブ(南コブ)と緩やかに高度を上げます。
約700m地点で斜度が増す登りに入ります(「700m point – steep climb」)。この付近の谷地形は雪崩の通り道になりやすく、ウェイポイントでも特定のガリーへの進入を避けるよう注記されています(「Do not enter this gully」約708m)。970mの細い尾根(narrow spur)、1,000m、約1,050mの平坦地「The Terrace」と続き、ここまではおおむね樹林帯(treeline)の登りです。
約1,300〜1,350mが多くのスキーヤーが滑走を終える目安です(「1300m / 1350m – Most descend from here」)。それより上は「Powder line – often icy beyond here」と記されるとおり、雪面が硬く凍結しやすく、樹林も薄くなって風の影響を強く受けます。約1,475mには明確な雪崩注意の地点(Avalanche danger)があります。
上部のコーン(約1,600〜1,700m)では、斜度が局所的に最大40°前後に達し、アイスバーンや風成雪が常態化します。ウェイポイントでもこの帯ではクランポン/スキークランポンが必要になることが繰り返し示されています(約1,603m・1,631m・1,650m・1,694m)。標高約1,673〜1,682mに羊蹄山避難小屋があり、約1,703mで火口(クレーター)の縁に出ます。最高点は外輪山上の羊蹄山三角点(1,898m)で、真狩岳(1,892m)も外輪上の高点です。火口縁は風が強く、視界不良時は方向感覚を失いやすい場所です。
滑走時の最大の注意点はアスペクトです。羊蹄山は独立した円錐形(コーン)で、上部はどの方向にも似た斜面が広がります。フラットライト(曇天・ガスで陰影が消える状態)では、登ってきた西〜北西面ではなく別の面へ誤って滑り込みやすく、これは毎シーズン繰り返される典型的なミスです。確実なナビゲーション手段を携行し、計画したアスペクトを下ること。本ルートはATES『コンプレックス(複雑地形・レベル3)』に分類される明確な雪崩地形であり、安定性評価と各自の判断が不可欠です。
🚗 アクセス・後勤
【登山口・駐車場】西側の比羅夫登山口駐車場(標高約290m)が起点。ニセコ/倶知安エリアからのアクセスが一般的で、冬期は除雪状況により駐車可能範囲が変わるため、現地の最新情報を確認のうえ計画すること。
【アクセス】倶知安・ニセコ方面から羊蹄山の北西麓へ。冬期は路面凍結・積雪が前提で、四輪駆動+冬タイヤなど相応の装備が必要。公共交通は便数が限られるため事前確認を推奨。
【滑走の起点】多くのスキーヤーは標高約1,300〜1,350m(「Most descend from here」)から滑走を開始する。それより上は硬雪・凍結・強風帯となり、火口縁・山頂まで詰めるかは当日のコンディションと判断による。
【下山後】倶知安・ニセコ周辺には温泉・飲食店が点在する。営業状況や時間は季節により変動するため、現地で確認のこと。
📍 羊蹄山の現地メモ
- 山頂ドームは目印が乏しく、ホワイトアウト時はコンパスの方位で行動を。
- 火口の縁は雪庇が発達することがある。縁から十分に離れて。
- 標高およそ1300m以上は風で硬く凍ることが多く、クランポン/スキーアイゼンが要ることも。多くはここから滑降します。
- 山頂付近は全方位を向くため、風成雪と日射が急に変わります。情報のローズ全体を確認してください。
- 対称な円錐+特徴の乏しい山頂のため、フラットライトでは別の方位へ滑り出して登りと違う谷へ下りやすい。滑り出す前に下降方位を必ず確認。
📋 トリッププラン
🏔 地形(自動)
斜度からの推定値です。正式な ATES 評価ではありません。
🌡 今日のコンディション
…
すべて推定値です。公式の雪崩情報・気象情報を優先してください。
⚠️ 雪崩情報(必読)
当日の危険度と雪崩バラ(方位/標高)は公式情報で確認してください。
📝 出発前チェックリスト
🗺 Hokkaido Wilds · Rob Thomson — HokkaidoWilds.org · CC BY-SA 4.0
🎥 山のまこちゃん · 動画レポート
山のまこちゃんが羊蹄山の各ルートを動画で解説しています(埋め込みは許諾申請中)。
ルートデータ出典: Rob Thomson — HokkaidoWilds.org · CC BY-SA 4.0 · ↓ GPX ダウンロード